カカオの木からどれくらい収穫できるの?カカオについて色々聞いてみた!
先月スタッフがベトナムのバリア=ブンタウ省にあるカカオ農園に行ってきました!私たちが普段当たり前に食べているチョコレート類。その原料となるカカオですがカカオの木やカカオの実(カカオポッド)のこと、また収穫時期や、1回での収穫量など、カカオについて農家さんに色々お話を伺ってきましたので書きたいと思います。
カカオの木の高さはどれくらい?
カカオの木は平均で3.5m ~ 4m、高い木だと4.5メートルほどの高さまで成長するそうです。
ひとつのカカオの木から、どれくらいのカカオの実(カカオポッド)ができますか?
最初の2年は5~10個の実ができます。3年目で収穫できます。収穫量は実の数で数えるではなくてキロ単位で収穫量を数えます。実際に、1つ木から35kgの生カカオ実を収穫することができます。数では55 ~ 60個ほどになります。
1ha(ヘクタール)ほどの広さをふたりで、1週間で生カカオ実を1.5トン~2トンほど収穫します。
カカオは年中収穫できるんですか?
年中収穫できますが収穫量が多いときは2回に分けています。1回目は60%ほど、2回目は40%です。1回目の収穫から2回目の収穫までの期間は4ヵ月くらいです。
11月~12月(1月に収穫するときもあります)の収穫量は60%、2月~4月の収穫量は40%という比率です。6月~10月の雨季の時期は湿度が高くてカカオの実は状態がよくないので収穫できる実はとても少ないです。
収穫の時期によって味や香り発酵させる期間などが違いますか?
カカオの味や香りは発酵の技術によって美味しいかどうが決まります。なので期間(時期)などは関係ないです。
カカオの木のお花はどんな花?
樹木の横から小さく咲いている白いお花がカカオのお花です。スタッフの手のサイズで見比べるとどれくらい小さいかが分かります。2~3年で最初に開花します。年中咲きますがとくに8月は一番咲きます。
受粉できた1,000ほどの花から数花だけが実になるとのこと。実をつけない残りの花は24時間以内に枯れるそうです。農園では農家さんたちが生産性を高めるために人工授粉も行うそうです。
カカオの木からたくさん花が咲きますが実になるのはたった1%とのこと。カカオの実はそれだけ貴重なんです。
カカオの実(カカオポッド)がとてもカラフルですが同じ種類のカカオですか?
種類によってカカオポッドの色は異なります。13年前は色んな種類を栽培していましたがなかなかコントロールできなかったので、今はメインで3種類を育てています。種類が違うと風味やバター率も違うんです。カカオの味や香りは発酵する段階で決まるんです。
種類はTD3、TD5、TD6です。色は赤い、緑、黄色ですがカカオの実は実るとだんだん黄色くなります。
カカオの木の落葉や、カカオ豆を取り除いたカカオポッドどうしていますか?
そのまま肥料として使っています。
カカオポッドはそのまま木下におくと肥料になります。また飼っているヤギの糞を肥料としても使います。
収穫したカカオ豆からチョコレートになるまでどれくらいの期間がかかりますか?
収穫からチョコレートになるまでおおよそ6ヶ月ほどかかります。
カカオの木を植えた最初の2年目は数えるほどしかカカオの実ができないのに驚きました。カカオの木を植えて3年目で収穫できるほどの量が採れるので、それまでの期間はカカオ樹がしっかり成長するために管理や手入れをかかさず行っているんですね。
また、収穫からチョコレートになるまでの工程を知ると、栽培からその工程までひとつひとつの作業がとても重量。発酵の技術によって美味しさ、味が決まるのでBapula(バプラ)のチョコレートの美味しさがこの全てにかかっていることが改めて分かりました。
Bapula(バプラ)の美味しいカカオ製品をひとりでも多くの方に味わていただきたいですね。