ベトナム・バリア=ブンタウ
バリア=ブンタウ省について BARIA CACAO
「バリア=ブンタウ省」は、ベトナムの南東部の東シナ海の海岸沿いに位置し、ホーチミンからは南東へ90kmの都市です。「省」は、県を意味します。熱帯モンスーン気候で、雨季(5-10月)乾季(11-4月)があり、平均気温は25~27℃の常夏です。人口は、115万人(2020年4月)です。
バリア=ブンタウ省には305 kmにわたる美しい海岸線があり、そこには大きな港も抱え、海外へのインフラも整備された国際都市です。観光はもちろん、経済、文化、教育と様々な分野において、ベトナム南部の中心都市として成長しています。ヨーロッパ諸国からの住人も多く暮らしています。
海だけではなく、火山、メコン川などの恵まれた土壌は農業も盛んで、ゴムやコーヒー、コショウ、カシューナッツや果物などを多くの農産物を栽培しています。
赤道付近のカカオベルトに位置し、省をあげてカカオの栽培をしており、バリア=ブンタウ省には、約1,200ha(収穫面積は250ha)のカカオ農園で 年間は200t上のカカオ豆を生産しています。世界的に生産量は多くはありませんが、希少なトリニタリオ種を栽培するなど、高品質なカカオ豆の生産地として注目されています。
※カカオベルト
赤道の上下緯度 20度のカカオ生産に適しているとされる地域です。
平均気温20℃以上、年間の温度差が少なく、適度な雨量のあるカカオ栽培に適しているとされている場所で、アフリカ、中南米に加え、ベトナム、インドネシアなどのアジアでも栽培されています。